教えて茶道 バックナンバー (Vol.150~164)まとめ

教えて茶道(バックナンバー Vol.150~164)

スランプからの復活と春の訪れ。イースター茶会や、読者からの質問に答えるコーナー、そして大好評の「お菓子レシピ特集」など、彩り豊かなアーカイブです。
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Vol.150:イースター茶会と国語の時間「お頭付き」

雨降りの一日でしたが、大勢のお客様で賑わう茶会でした。
香合の代わりにイースターエッグが置かれ、棚は「及台子(きゅうだいす)」。
薄器は「花ウサギ模様」で、4月(卯月)とイースター兎を掛けた先生の茶目っ気たっぷりのお席でした。

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茶室の味わい

茶室が草庵風の造りをなすのは、世の中を逃れ山里に侘び住まいする聖(ひじり)の清らかな生活をモデルにしたからです。
潜りや躙口(にじりくち)は世俗から越えた一境に遊ぶためでした。

国語の時間:お頭付き

「お頭付きのタイ」は間違い。正しくは「尾頭付き」
頭だけでなく尾もちゃんと付いているから。
「おじや」は「じやじや」と煮える音から来た言葉で、雑炊のこと。

Vol.151:四畳半本勝手と茶花の入れ方

風邪をひいてしまいましたが、ようやく本調子です。
先日のお茶会に参加くださった読者の方、ありがとうございました。

四畳半本勝手(よじょうはんほんがって)

茶室の広さは四畳半を標準とします。
本勝手:点前畳の右側に客畳を敷く形式。
逆勝手:左側に客が位置する構え。

茶花の入れ方

「花は足で入れる」。野山を歩き、自然の草花を摘み、真心をこめて入れるのが理想です。
何気なさの中に自然の花の命が輝き出るように、軽やかにさっと入れます。

Vol.152:連休の過ごし方と茶室の窓

連休は家におこもりで大掃除。窓ガラスもピカピカになりました。
五月から風炉の季節になり、柄杓の扱いが見せ場になります。

茶室の窓の意匠

茶室の明かりは「強くアカルフ無程に茶道具ニミ」えるように。
下地窓、連子窓(れんじまど)、突上窓(つきあげまど)など。
光と影の交錯する美しさを演出するには、窓とその意匠の果たす役割は大きいです。

Vol.153:茶席でのマナーと禁花(きんか)

茶会では時計や指輪などのアクセサリーは外します。
香水もタブー。お香や茶の香りを損なうからです。

風炉点前のポイント

本仕舞(ほんじまい):小間の時。茶杓の汚れを建水の上で払い、袱紗を腰につけてから棗・茶碗を水指前に置き合わせる。
中仕舞(なかじまい):広間の時。

茶花の禁花(きんか)

茶席にふさわしくない花。
色が派手(鶏頭)、香りが強すぎる(沈丁花)、実のある花、刺のある花、食用の花など。
ただし、要は「茶味があるかどうか」です。

Vol.154:長板もろ飾りと懐石用語(あえもの~かいしき)

長板もろ飾り

長板に風炉釜・杓立・水指・建水を飾る形式。
杓立の前に蓋置を飾ります。
竹蓋置に花押がある場合は飾ってもよく、その時は柄杓と蓋置を「ト」の字に飾ります。

懐石用語

  • 預鉢(あずけばち):亭主が相伴するため、正客に預けておく肴。
  • 折敷(おしき):脚のない膳のこと。
  • 掻敷(かいしき):料理の下に敷く青葉。檜葉、南天、紅葉など。
Vol.155:茶室「待庵」見学と東京旅行

東京の新名所・六本木ヒルズと、山崎の茶室「待庵(たいあん)」を見学してきました。

茶室 待庵(国宝)

千利休の遺構として唯一のもの。二畳隅炉。
掛け込み天井や、すさを出した壁、広いにじり口など、利休の非凡な構想力がうかがわれます。
庭には「袖摺松(そですりまつ)」があり、この老松から作られた茶入が名物となっています。

Vol.156:花入と薄板・懐石用語(通盆~鉋目)

梅雨の六月。台風で我が家の藤棚も被害を受けました。

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花入と薄板の合わせ方

  • 真(古銅・青磁など):黒真塗矢筈板(くろしんぬりやはずいた)。
  • 行(釉薬のかかった陶器):塗りの蛤端(はまぐりば)。
  • 草(備前・伊賀・竹など):木地の蛤端や丸香台。

懐石用語

  • 通盆(かよいぼん):給仕盆。丸盆で大小二枚が入れ子になっていることが多い。
  • 燗鍋(かんなべ):銚子の一種。茶湯釜に見立てられ、懐石道具として好まれた。
Vol.157:水無月の茶会と懐石用語(香物~清し汁)

先日のお茶会の道具紹介。
花入:唐人笠
薄器:団扇(うちわ)蒔絵
茶碗:銘「沢辺の蛍」
菓子:水無月(みなづき)

水無月(菓子)の由来

6月30日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」にちなむお菓子。
氷室の氷を表した三角の白ういろうに、悪魔払いの小豆をのせたものです。

懐石用語

  • 強肴(しいざかな):酒を強いて進めるために出す肴。塩辛や雲丹など。
  • 食籠(じきろう):蓋付きの菓子器。
  • 吸口(すいくち):汁物に添える香味料(柚子、木の芽など)。
Vol.158:【特集】お稽古と茶会の着物

過去ログから「着物」についての特集です。

稽古の着物

初心者は無地の紋付を作っておくのがおすすめ。寒色系(紺、藤色など)なら帯が映えます。
足袋は必ず純白で。替え足袋を持参しましょう。
雨コートは二部式のものが便利です。

茶会の着物

色無地紋付が正式ですが、訪問着や江戸小紋に一つ紋をつければかなりの席に通用します。
小紋や紬は、くだけた茶会やお稽古茶会向きです。

水屋着

手伝いをする時は、着物の上から着られる水屋着(割烹着や二部式エプロン)を用意しましょう。

Vol.159:【特集】着物での立ち居振る舞い

過去ログから「立ち方・歩き方」の特集です。

立ち方

両足を揃え、かかとの上に腰を乗せるようにして、背筋を伸ばして立ち上がります。
かかとが開いていると後ろから裾の乱れが見えてしまいます。

歩き方

つま先から下ろし、畳を擦るように歩きます。
上体を動かさず、目線は足元ではなく少し先を見ます。

夏の着物

絽(ろ)や紗(しゃ)の着物は涼やかに着こなすのが基本。
透けやすいので、長襦袢や下着には特に注意しましょう。

Vol.160:お菓子のいただき方と炭道具(香合の種類)

富士山への旅行に行って参りました。

お菓子のいただき方

主菓子は食べやすい大きさに切ります。じょうよう饅頭は手で割って頂きます。
干菓子は、二種ある場合は向こう、手前と懐紙に取ります。
挨拶は「結構でございました」だけでなく、素直な感想を添えると喜ばれます。

炭道具(香合)

  • 鴛鴦(おしどり):松木地香合。首の向け方に約束がある。
  • 禿菊(かむろぎく):交趾香合。菊形で甲に霊芝紋がある。
  • 梔子(くちなし):染付香合。クチナシの花を模したもの。
Vol.161:涼を呼ぶ「洗い茶巾」と炭道具(独楽・菜籠)

七月に入り、涼しさを感じさせる点前を紹介します。

洗い茶巾(あらいちゃきん)

平茶碗に水を七分目ほど入れて運び出します。
点前の中で茶巾を絞る水の音を聞かせ、涼味を演出します。

炭道具

  • 独楽(こま):同心円文様の色漆塗り香合。
  • 菜籠(さいろう):野菜籠を炭斗に見立てたもの。
  • 湿灰(しめしばい):炉や風炉の蒔灰に用いる、湿り気を与えた灰。
Vol.162:名水点(めいすいだて)と手作り菓子のすすめ

友人の茶会を手伝いました。主菓子は「星の光」、茶杓は「氷室」。

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名水点(めいすいだて)

名水を汲んできて用いる点前。
水指には注連縄(シメ)飾りをしておきます。
客は、茶を飲む前に「お水を頂戴したい」と挨拶し、水を味わいます。

手作り菓子のすすめ

旅先で見つけた名産品を使ったり、羊羹を水羊羹にリメイクしたり。
手作りの菓子は、何よりのご馳走です。

Vol.163:祇園祭と葉蓋(はぶた)・炭道具

コンチキチンの祇園祭。今年は巡行を見学しました。

葉蓋(はぶた)

水指の蓋の代わりに、梶の葉などを使います。
葉を折りたたんで建水に捨てる際、茎を折って葉に差すのがポイントです。

炭道具(香合)

  • 玉章(たまずさ):結び文の形の染付香合。
  • 葛籠(つづら):葛籠の形をした染付香合。
  • 羽箒(はぼうき):青鷺の羽を三枚重ねたものが第一とされる。
Vol.164:【保存版】手作り和菓子レシピ集

これまでに紹介したお菓子のレシピをまとめました。

レシピ集

  • 練り切り:白こしあんに白玉粉を混ぜ、レンジで加熱して粘りを出す。
  • フルーツ大福:白玉粉で求肥を作り、餡とフルーツ(苺、栗、キウイ)を包む。
  • おはぎもどき:ご飯と甘納豆を混ぜてきな粉をまぶすだけ。
  • 花びら餅:ごぼうの蜜煮と味噌餡を、求肥で包む。
  • くずまんじゅう:くず粉と砂糖を煮て透明にし、餡を包んで冷やす。