教えて茶道バックナンバー (Vol.135~149)まとめ

教えて茶道(バックナンバー Vol.135~149)

新春の初釜から春の訪れへ。
手作りの懐石メニューや、読者からの質問コーナー、そしてカナダ人・ランディ先生の茶会情報など、交流の輪が広がっていく様子が伺えるアーカイブです。
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Vol.135:ストレス解消法と初釜の道具・お菓子

明けましておめでとうございます。
今年はストレスを声に出そうと申し上げます。失敗したと思ったら、お風呂の中などで思いきり声に出して発散すると、少しはストレスが減少するようです。

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初釜の道具とお菓子

  • 結柳(むすびやなぎ):床の青竹の花入れから、長く柳の枝を垂らして生けます。一陽来復を祝う心。
  • 島台茶碗(しまだいちゃわん):内面に金銀の箔を置いた重ね茶碗。三都茶碗とも。
  • ぶりぶり香合:正月の玩具「ぶりぶり」から意匠されたもの。
  • 花びら餅:丸くのばした白餅に、菱餅、味噌餡、ゴボウを包んだお菓子。宮中の「菱葩(ひしはなびら)」に由来。
Vol.136:我が家の初釜(手作り懐石)と一月の趣向

我が家の初釜(もどき)の様子をお知らせします。懐石はちょっと頑張ってみました。

手作り懐石メニュー

  • 平皿:サーモンの千枚漬け巻き、鯛の子煮、とこぶし煮など。
  • 丸皿:豚肉の八幡巻き。
  • 煮物椀:エビしんじょ、しめじ、花フ、菜の花、ゆず。
  • 汁碗:白味噌仕立て、かぶら、人参、青菜。
  • ご飯:扇形に、じゃこに青菜佃煮、たくあん。

一月の茶会の趣向

:慶雲、蓬莱、若菜摘、結柳、初音、若水など。
掛物:福寿海、松高白鶴眠など。
趣向:稽古始めは総飾りの真台子に島台茶碗。松の内を過ぎると筒茶碗や塩笥(しおげ)で温かく。

Vol.137:二碗点てと茶杓の鑑賞・稽古着

スキーに忙しい毎日ですが、初釜も続いています。
薄茶席では、二つの茶碗で交互にお茶を点てる場合があります。

茶杓の鑑賞

茶杓は、茶人の茶心がしのばれる象徴的な道具です。
拝見の時は、全体の印象をつかみ、櫂先(かいさき)の曲げ方や露(つゆ)の仕上げ方などを見ます。

稽古の着物

初心者はまず、無地の紋付を作っておくことをおすすめします。
寒色系(若草色、紺、藤色など)にすると手持ちの帯がよく映ります。
着慣れてきたら、江戸小紋や付け下げなども良いでしょう。

Vol.138:一月最後の初釜と茶杓の歴史

一月最後の初釜に行って参りました。
濃茶席の釜は「重もち釜」。お鏡餅のようにもちが重なっているように見え、温かみを感じました。
薄茶席の茶杓は銘「黄初平(こうしょへい)」。未年(ひつじどし)にちなんだ仙人の名でした。

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茶杓の歴史

当初は中国から渡った象牙などの芋茶杓が用いられました。
その後、千利休が真竹の白竹を用い、中ほどに節をおいた「中節(なかぶし)」を考案し、これが茶杓の典型となりました。

Vol.139:二月の趣向と国語の時間「あられもない」

稽古を始めたら、何か目標を持つといいでしょう。
「今年は茶事の勉強をしよう」など、仲間と共通の目標つのも楽しいです。

二月の茶会の趣向

:雨水、春寒、雪間、下萌、鶯、梅(好文木)など。
掛物:梅花和雪香、一華開五葉など。
趣向:夜咄(よばなし)や暁の茶事。広口釜や絞り茶巾で温かくもてなします。

国語の時間:あられもない

「あられ」は「あるべき」姿のこと。
「あられもない」とは、あるべき姿がない、つまり「とんでもない」「不都合な」という意味です。

Vol.140:大炉(だいろ)の茶会と茶杓の筒

厳寒の二月、宗家では大炉が開かれます。
大炉は一尺八寸と大きく、逆勝手(ぎゃくがって)で炉に近づいた手前となり暖かく客を迎える工夫です。

大炉の茶会記(抜粋)

掛軸:花遂雪中開(はなおって せっちゅうに ひらく)
釜:大講堂(だいこうどう) 比叡山延暦寺の香炉を写した広口釜。
水指:真手桶
茶碗:赤筒 銘「峰の雪」

茶杓の筒

茶杓を削った竹と同じ竹で作られた共筒(ともづつ)が原則です。
筒には作者が〆印(しめいん)、銘、署名などを認めます。
拝見する時は、竹の皮の部分を持ち、文字の部分に触れないように気をつけます。

Vol.141:筒茶碗の点前と茶杓・筒の格

筒茶碗の点前

茶碗の底を「い」「り」と拭き、側面は茶巾を縁にかけたまま回して拭きます。
絞り茶巾(湯で絞った茶巾を入れる)にする場合もあります。

茶杓・筒の真行草

  • :利休形の中節(なかぶし)。筒は皮目を削り、文字を書く部分が平面。
  • :切止に節を残した止節(とめぶし)。筒は上下に皮目を残す。
  • :象牙または無節の竹。筒は表皮をすべて削って磨いたもの。
Vol.142:お稽古のポイントと気働き

お稽古のポイントは、位置、順序、動作、気ばたらき。
お茶は「見せるもの」。こせこせず、優雅にしましょう。
究極は「気ばたらき」。マニュアル人間にならず、臨機応変に対応できる人になりましょう。

茶杓の銘

茶杓の銘は、掛物や茶碗との取り合わせで重要な役割を担います。
小堀遠州は古歌にちなんだ歌銘(うためい)を多くつけました。

茶会の着物:水屋着

手伝いをする時は、着物の上から着られる水屋着(二部式や割烹着など)を用意しましょう。洗濯しやすい木綿が一番です。

Vol.143:三月の趣向と茶杓の銘エピソード

三月ひな祭り。花粉症の季節でもありますね。

三月の茶会の趣向

:佐保姫、朧夜、桃源、曲水、陽炎、山笑う、菜花の月など。
掛物:春風春水一時来、桃花笑春風など。
趣向:ひな祭りと卒業祝いを兼ねた趣向など。釣り釜が多くなります。

茶杓銘のエピソード

「寝モノ語」(裏千家四世仙叟):美濃と近江の竹が隣り合わせていることから、国境の「寝物語の里」にちなんで。
「猫の鼻」(山田宗偏):寸をつめたい(冷たい)=猫の鼻、という連想から。

Vol.144:掛物の勉強と自作茶杓

掛物は茶席の第一の道具。読めない文字があっても、先生に尋ねたり調べたりして味わいましょう。

釣釜(つりがま)

三月は釣り釜の季節。五徳が不要になるため、五徳蓋置などを用います。

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茶会記(抜粋)

掛軸:桃花綻春風(桃花 春風にほころぶ)
香合:木彫 蛤
釜:鶴首(つるくび)
薄器:老松(おいまつ)茶器 蝶番付割蓋が特徴。
茶杓:銘 千丈節

自作の茶杓

「茶杓は茶人の魂を削りこんだ刀」。
利休以降、自ら茶杓を作ることが多くなりました。自分で作ってみると味わいも深まります。

Vol.145:夜咄(よばなし)茶会体験と茶事の種類

京都高台寺の「夜咄茶会」へ行って参りました。
観光客向けの気楽な会でしたが、ろうそくの灯りの中での薄茶は雰囲気がありました。

【ハプニング】
棗を蓋をしたまま傾けてしまった方がいて、中のお茶がぐしゃぐしゃに…。
棗は蓋を取ってから拝見しましょう。

茶事の種類(茶事七式)

正午、朝、夜咄、暁、飯後、跡見、臨時の7種類。
他に一客一亭、口切り、名残りなどの茶事があります。

Vol.146:茶室と露地(飛び石)

露地とは「道すがら」の意味。
飛び石は、苔の湿気を防ぐため、また歩きやすさのために打たれます。
連打、雁打ち、大曲りなどの打ち方があり、道すがら鑑賞したいものです。

茶事の時間帯

  • 正午の茶事:11時~12時案内。約4時間。最も正式。
  • 朝茶事:夏季の朝6時頃。涼しくもてなす。
  • 夜咄の茶事:冬季の夕方5時~6時頃。暖かくもてなす。短檠(たんけい)や手燭(てしょく)を使います。

国語の時間:おんのじ

「御の字」。敬う相手には「御」をつけることから、それくらい有り難いことだという意味。
もとは遊郭の言葉でした。

Vol.147:四月の趣向と国語の時間「立錐の余地なし」

花の季節。茶花は自然や季節を知らせてくれる欠かせないものです。

四月の茶会の趣向

:清明、花曇、胡蝶、花筏(はないかだ)、花衣など。
掛物:山花開似錦、梨花一枝春など。
趣向:花祭りや不昧忌、花見の趣向で。

国語の時間:立錐の余地なし

「錐(きり)」を立てる隙間もないほど、ぎっしりと人が集まっている様子。
稲などの植物や物には使いません。

Vol.148:自宅での茶事もどきと中門(ちゅうもん)

友人をお招きして「茶事もどき」をしました。
茶室はありませんが、リビングで工夫して。食事は手作りの「椿仕立ての刺身」などが好評でした。

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茶室と露地:中門(ちゅうもん)

迎え付けの場。ここで客が無言の挨拶をするのは、禅家の問訊低頭(もんじんていとう)の心を表します。
梅軒門や中潜(なかくぐり)などの形式があります。

Vol.149:京都の花見と蹲踞(つくばい)

京都の哲学の道、法然院、霊鑑寺の椿などを堪能しました。

茶室と露地:蹲踞(つくばい)

手水鉢に、前石、湯桶石、手燭石などの役石を配したもの。
江戸時代初期に、低くつくばう形式が完成しました。

国語の時間:奥の手

もともとは「左手」のこと。
昔は左が右より大切にされたため、大切な左手を出すことを「奥の手」と言うようになりました。