「教えて茶道」Vol,72

 

すっかり秋ですね。
夜には、虫の声がして…
日本には四季があり、それを私たちは楽しんでいます。
衣替えしかり、掛け物や茶碗、座布団カバーやのれんなどを
季節の物に。
夏の平たいお茶碗を片付けながら、初秋の感じの「ススキに月」
のお茶碗を取り出し、しばし…
読者の皆さんを招いたお茶会をしたいものだなーと、
どうすればできるかナーと、夏の夢ならぬ、秋の夢、
これからの、私の課題かも知れません。
皆様の方で、いい案がありましたら、お知らせ下さい。
こんな風流なことが考えられるのも、日本は今平和だからです。
アメリカの悲劇を、そして平和に事が収まるように祈らずには
いられません。


<茶会記>
待合掛け物  秋江放櫂図   三本宗純
        川の中ほどに、櫂を放して、腕を組んで空を
        見上げている姿にのんびりとした感じが
        よく出ていましました。   
本席掛け物  秋日詠菊花臨水  和歌 土佐光貞筆
       流れ行く 水にも 菊の色深く
       影を映せる 秋の谷川
花入れ    唐物篭
花      ススキ ワレモコウ ハケイトウ、秋明菊 キセワタ
       ホトトギス タデ
香合     きんま
釜      雲竜釜  鐶付 松笠         古道弥造 
風炉     雲竜       
水指     交趾写し               得全造       
薄茶器    黒棗                 宗哲造
薄茶杓    鵬雲斎家元作  銘 露
薄茶碗    黒 菊彫り           円能斎手造り
替      伊羅保写し 出雲          弧篷江来
〃      竹の絵                 得全
蓋置     竹                  正玄造
建水     菊モール               浄益造
菓子器    染付                 和全造
主菓子    まさりぐさ (菊のこと)        若狭屋        
干菓子器   堆朱 山水人物四方盆     
干菓子    月 水                若狭屋       
煙草盆    山路篭                篁斎造
火入     黄瀬戸                陶山造