「教えて茶道」Vol,49

四月になりました。今年は雪が多くて、桜の開花が遅いかと思いきや
あにはからんや、もう、咲き始めて散り急いでいるような様子です。

四月は花の季節。この時期、お茶会の床に「百花為誰開」
(ひゃっかたがためにひらく)の一行物が、よく掛けられます。
春になって咲く花、その美しさは誰のためでもない。まして
華やかさを誇り、見る人を喜ばせようと言う意識は微塵もない。
自然のままの姿であり、なんの思惑もない。そのような意味です。
私たちの修業もそうでなければなりません。利することなく公平に、
謙虚に、美味しいお茶を点てねばなりません。

先日、同門の方がお茶会をもたれ、それのお手伝いに行って参りました。
いわゆる、水屋にての縁の下の仕事です。
百七十人ほどのお客様があり、一日中、茶筅をふってお茶を点て、お菓
子鉢にお菓子を盛り、干菓子盆に、干菓子を並べていました。
先生が茶会をもたれると、生徒は、お点前やお運びを手伝いますが、
水屋の手伝いは、お茶のことを全般に知っていないとできない事で
又、手伝う方には勉強、修行になりますが、なかなかそんな機会はありま
せんので、こちらもいい勉強になりました。
我が家に滞在しているアメリカからの女子留学生は、茶道に興味があり、
お点前も時々私から習ったりしていましたので、着物を着せて、お運び
だけを手伝わせました。幸いにも、立礼席(椅子席)の席もありましたので、
お茶碗をお客様の前に持っていき、ニ回まわして置いて、挨拶。
「ひかせていただきます」と言って、茶碗を下げてくる。
これを覚えてさせましたが、始めは失敗しそうで、怖い、やめるなんて
言い出していましたが、最後の方では、楽しかった、もっと手伝いたか
ったと言っていました。あんずるよりうむがやすしでした。
二十歳ですが、見た目はそれ以上に見えるので、大人と思っていると
子供っぽいことを言うと、まだ子供なんだと思いなおします。
外国の方と接していると、日常見過ごしていることが(文化、宗教、歴史
などの中のこと)彼らには疑問に思えて、質問します。でも、私達には考えずに
しているので、何でかな?と、改めて考え込む事が度々あり、これも、
一つのいい勉強になるなー、深く日本を考える事にもなるなーと私は思
って、海外からのお客様をお世話しております。

<読者のコーナー>
マニラへ出張した最愛の夫を慕って旅した物語です。

マニラより No1

はーい マニラからこんにちわ!
3月14日朝5時45分学研山手発のリムジンバスにて、 ここマニラ
に向かいました。
その時の私の様子はと、いいますと、
20日前に日本を離れ、マニラにて仕事中パパさんに懐かしい日本の味
をと、愛情味あふれるちらし寿司を背中に背負い、2つのトランクには
フィリピンでのお友達へのお土産で一杯で、買い出し、 朝市に出かける
おばさんのかっこを想像して下さい。正にそれです。
姿はそんな風ですが、胸の内は、恋しい恋人に逢いにゆく心情がもえた
ぎり、 そして一人旅の心細さにも揺れ、でも、いつもの”女は愛嬌と度
胸の気持ち”とで、旅への期待は十分と若さ一杯でした。

タイ航空 今回はエコノミークラスですが 空いていて3席独りで使えま
した。
早々に英語のレッスンと、紅茶にミルクがなかったので頼みました。
goodの出来で した。
4時間足らずでマニラ ニノイ・アキノ空港に到着しました。
さあ着いたぞ。これから、パパに会うまで一頑張り!
いつものようにトランク運ぶ台車を借りようと 、オット忘れていました。
マニ ラではお金がいるのでした。でも、フィリピンのお金はトラン
クの中。 皆は何かチケット出して台車と交換している。券を買わなけれ
ばいけないとわかり、 そばのご婦人に場所を尋ね千円札で両替して貰っ
てチケットを手に入れました。
英語での生活スタートよ!
飛行機に乗る前に預けた 荷物2個続けて出てきましたが、か弱い?私に
は1回でGETできない。 もう一周見送ることに。
そこでオバタリアンパワー発揮して、 お顔はやさしくほほえみ浮かべて、
近くの日本青年に頼んで、力仕事も無事クリア。
税間 手荷物 もスムーズ に出て、出口のところで「NEW WORLD
RRENAISSA NCE  HOTEL」と叫べと パパより言われて
いたけど まさかネ!そこまでオバさんできない、まだ羞恥心ありの若さ
と美貌あり、美貌はよけいでした。
出発前の電話では、 パパさんは空港の建物内まで入れないので、ホテル
のスタッフに頼んでおくとの事だったのに、出口にそれらしい人は見あ
たらない。どないしよ…。
車を押して道路までホテルのスタッフ探して、……。
やっと見つけた ホテルのスタッフは大忙し。
ここで負けてなるものかと、何か主人から聞いていませんか?
「迎え頼まれ御主人の所へ連れて行く が、今ここを離れられない」 少し
待てとのこと。
外の温度は28度の夏です。 空港の中で待つからと告げ 空港建物
に戻りかけました。
しかし逆進入は駄目と、 武装ガードマンに止められ、また 出口の側の
風の吹く場所 にて待機。
マニラはテロとかでパパさんも中まで入れないのです。日本人には友好
的ですが。
少しするとガードマンがきて中で待つていいと親切に 私の魅力?に、そ
れともあまりの哀れな顔だったせいか? 
ジャパニーズマームOKとか言ってたっけ。
この間みな英語でね!
正しい英語しゃべれずにいたと思うけど通じて何とか事足りたのよ!
真に ” 女は笑顔とあつかましさと度胸”ですネ!
少し待っていると、パパも特別に入れてもらいホテルのスタッフと共
に、やっと二人は再会!!
日本語で武勇談の一部始終を大いに語る私でありました。
では 続きはまたね。