今朝、うぐいすの声が聞こえました。
鶯谷と言う地名のせいか、毎年、洗濯物をほす頃に、鳴いてる鳴いてる
と、楽しんだものでしたが、最近は聞かなかったので、自分が忙しいの
か、環境が悪くなったせいかと思っていました。
声はすれども姿は見えずで、どんな鳥かと、よく鶯色のメジロと間違え
そうになりますが、鶯は見た目はあまりきれいな鳥ではありません。
天はニ物を与えずでしょうか。
茶道具<6>
裂地の拝見の仕方
掛け物の拝見
掛け物は、茶事や茶会においてその中心であり、茶事・茶会のテーマを
表しているものとなるところから、敬意を持って拝見いたします。
床の掛けられた掛け物は、客が席入り後、始めに拝見するものです。
拝見の仕方は、席中に入って、床正面にすすんで座り、扇子を膝前に
置いて、掛け物に一礼します。
掛け物はまず、本紙の語句を読みます。画賛(絵と字があるもの)の
場合は、画を先に見てから賛を読み、続いて筆者やその款識(かんしき)
を拝見します。この時、とりたてて声を発する必要はありません。
次に表具の拝見となります。
まず、一文字(いちもんじ 本紙の上下に添えた横裂)、
そして中廻し(ちゅうまわし 天地の間の本紙を取り巻く部分)、
天地(てんち 本紙の上下にある部分)、軸と順に見てゆき、
表装の種類なども拝見します。
後、花や花入れ、香合等がかざってある場合は続いて拝見します。
古服紗の拝見
濃茶をいただく場合、楽茶碗以外の茶碗が用いられた時には、古服紗が
茶碗に添えられて出されます。
古服紗ごと、扱ってお茶をいただき、連客一同がいただいたあとで、
茶碗、古服紗の拝見になります。
茶碗を拝見した後、続いて古服紗の拝見になります。
古服紗を右手で取って、畳縁外正面に置きます。
両手をついて全体を拝見し、次に両肘を膝の上にのせて、体を低くして
(どの道具を拝見する時もこのようにします)
古服紗を両手に取って、細部を拝見します。
おわりに、今一度古服紗を正面に置いて、両手をついて全体を拝見して
畳縁内で、次に送ります。
仕服の拝見
濃茶が仕舞いにかかり、亭主が水指の蓋を閉めると、正客が、亭主に拝見
所望をします。
そして、それを受けた亭主から、茶入、茶杓、仕服と拝見に出されます。
始めに茶入を拝見して、次に送り、続いて茶杓を拝見して、茶入同様に
次へ送ります。
そして仕服を拝見します。仕服を畳縁外正面に置き、両手をついて全体
の形を拝見、次に両手に取って細部を拝見し、今一度、畳縁外正面に置
いて両手をつき、全体を拝見して、同じ畳縁内で送ります。
仕服を拝見する時には、用いられている裂地の種類、地色や文様、さらに
お仕立てなどをよく拝見します。
あまり、裂地の部分にはふれないようにして、緒とつながりを持つように
心がけ、時代を経た古いものは特に注意して扱うようにします。
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