10月14日は、満月でした。
ちょうど、その日は、京都修学院近くで見ておりました。
京都修学院と言いますと、それだけで風情があるような
響きを感じになります。
我が家で見ても、月は同じように煌煌と輝いておりますのに。
月の前を雲の流れが早く動いておりますと、
まるで、月が急ぎ走っているように思われました。
そんなに急いでどこ行くの?
なんとなく、気ぜわしい世の中の動きのようでした。
大寄せの茶会へ行きますと、待合部屋に、
「会記」があります。
これはその日のお茶席に使用する道具を記したものです。
下記のものは先日の茶会のものです。
待合掛け物 淡々斎 画賛 白雲去来
(連なった山の絵と、字が書かれていました)
「白雲去来」雲が動く事で、秋の雲です
「白雲幽石抱]雲がじっとして岩山を抱いているようで、
夏の雲です
本席掛け物 鵬雲斎家元筆 虫声風露冷
花入れ 大亀老師書付 信楽焼き 銘:野辺の遊 貞光造
花 ヤクシマヒメボタン、オトコエシ、ケイトウ、ハゼ
キキヨウ、ワレモコウ、サクラタデ
(この時期、残花といって多くの花を奇数入れます。)
香合 唐物 青貝虫
釜 色紙釜 定林造
(釜の表面に色紙の絵が見えました)
風炉 円能斎 反古張(ほごはり)
(手紙や古い書物などを用いることをいう。
円能斎の書いたものが張りつけてありました)
風炉先 鵬雲斎家元書付 兎透 好斎造
水指 淡々斎在判 赤細水指 長入造
(中置の為の細いものでした)
薄茶器 鵬雲斎家元在判 松葉蒔絵 正玄造
薄茶杓 鵬雲斎家元作 銘 秋の声
薄茶碗 鵬雲斎家元箱 銘 閑日 左入造
替 淡々斎箱 銘 苫屋(とまや)唐津
〃 鵬雲斎箱 秋草 永楽
蓋置 淡々斎在判 竹一双 正玄造
建水 鵬雲斎家元好 箪瓢(たんぴよう)喜仙造
菓子器 御深井焼(おふけやき) 寿山造
主菓子 千代見草 若狭屋
(菊のかたちでした)
干菓子器 淡々斎箱書 雲蒔絵中丸盆 時代
干菓子 鳴子 らくがんで、
雀 すはまで作られていました若狭屋
煙草盆 淡々斎在判 松行李(こうり)蓋 祐軒造
火入 竹林人物 永寿造
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