コンチキチンの祇園祭が始まり、巡行は17日に終わりました。
皆様もテレビで、宵宵山、宵山の混雑ぶりはもうご存知でしょう。
去年京都の友人が案内してくれましたが、又、13日夕方、混雑する前
に鉾見学に歩いてきました。祭り囃子が聞こえるのはいい雰囲気ですね。
17日には、始めの長刀鉾から終りの南観音山までの巡行を見学しました。
以前巡行を見たことはあるのですが、暑くて暑くて途中で帰りました。
今年は、勿論日がさせば暑いですが、それほどではなく日陰のいい場
所で見られました。年々観光客は多くなるようです。日本は平和だと
感じさせられます。これを大切にしなければいけませんね。
季節点前 葉蓋を説明いたします。
<葉蓋>
葉蓋の扱いは、水指の蓋の替わりに、木の葉を蓋とするので、
時期は夏がよいのです。この扱いは薄茶点前だけのものです。
この扱いは、裏千家十一世玄々斎の創案で、ある年の七夕の趣向の茶会
に、自分の好みの末広籠の花入れの受け筒に梶(かじ)の葉を蓋して
使用したのが始まりになります。
末広籠の受け筒と言うのは、黒塗りの桧の曲に、切箔を散らしたもので
すが、陶磁器の水指でもさしつかえはありません。
しかしこの扱いは、運びで、木の葉の蓋にしますから、大きな水指は使
用できません。
蓋にする葉は、梶の葉、ぶどう、桐、蓮、里いも、蕗などの大きな葉が
よいのですが、毒素や悪臭のある葉、汁の出る葉などは用いません。
適当な葉をよく洗い、表を上向きに、葉の軸が自分の前にくるようにし
て、水指の上に置きます。置きやすいからと、葉をうつ向けに置くのは
いけません。
その時の催しの趣向にふさわしいものを使用するといいでしょう。
たとえば七夕の趣向なら、梶の葉、追悼会などの仏事の趣向なら蓮の葉
等を使用すると趣があります。芋の葉などの時は、わざと葉の上に露を
ためておくと、いかにも涼しそうに感じます。この場合、露をこぼさな
いよう、まず両手で葉を取り、建水へ露をこぼして、その後で、葉を折
ります。
葉蓋をした水指を建付け置いて総礼し、水指を運び出し棗、茶碗を水指
前の置き合わせ、以下普通運び薄茶の点前と同様です。
水指の蓋を取るとき、葉蓋ですから、まず右手で蓋前を取り、左手を添
えて二つに折り、茎が左勝手付きに向くように横にします。それを、幾
つという定めはありませんが、葉の大きさによって、三つか四つに折っ
て、茎の端をその折ったところに差します。これは折った葉が開かない
ようにするためです。それを、左手で建水の中に入れます。以下同様です。
終りの柄杓を取って釜に水をさし、柄杓をかまえて釜の蓋を閉めると、
正客から拝見を請われます。(通常は水指の蓋を閉めてから拝見ですが)
柄杓をかまえたまま軽く一礼して、柄杓を蓋置の上に引かずに、すぐに
建水にあずけ、蓋置を建水の後ろに置いて、いつものように棗、茶杓を
拝見に出します。
<茶席の菓子>手作りの菓子
客のへのもてなしとして手作りの茶菓子ほどふさわしいものはありません。
いつもというわけにはいきませんが、不意の来客や親しい方ならば、簡
単に作れる菓子を出すのもよいではないでしょうか。
例えば、羊羹を水羊羹に作りなおす方法があります。羊羹を細かく切り、
寒天を加えて煮溶かし、プリン型に入れて固めてできあがりです。紫陽
花の葉などを下に敷けば気のきいた茶菓子となります。また、チョコレ
ートやプチケーキなどの洋菓子でも、お茶と合うものを日頃から探して
おき、気軽なもてなしに使うのもよいでしょう。
次回は、すでに紹介しましたお菓子の作り方を集めてみます。
<炭道具>
玉章 たまずさ 玉章香合(たまずさこうごう)染付香合。
型物香合番付西方三段目。結び文形で、従
者を従えた騎馬人物の絵があり、大小絵変
わりのものもある。
葛籠 つづら 葛籠香合(つづらこうごう)染付香合。
型物香合番付西方三段目。小形で、甲の盛
り上がった長方箱形。山水・人物の絵があ
る。同型の染付葛籠牛香合は、型物香合番
付西方四段目に載る。
可々鳥・叭々鳥ははちょう 可々鳥香合(ははちょうこうごう)染付香合。
型物香合番付西方前頭二枚目。染付香合と
しては辻堂香合に次ぎ古くから数少ないも
のとされている。六角形で甲に瀟洒な可々
鳥・叭々鳥を描き、胴には上下にこぼれ梅
の文様がある。
羽箒 はぼうき 広義では、炭手前や席中を掃くのに用いる
鳥の羽でできたものを指し、三つ羽・一つ
羽・掴み羽・飾り羽・座掃・小羽掃などが
ある。狭義では炭手前に用いる三つ羽を指
し、風炉・炉縁・釜の蓋などを清めるのに
用いる。青鷺の羽を第一をとし手珍重し、
白鶴・玄鶴(くろつる)・白鳥・野雁・鷹
紅鷺・梟・鷺などの羽を三枚重ね、竹の皮
で手元を包み元結で三ヶ所が巻かれている。
右羽・左羽・双羽(もろば)の三種類があ
り、右羽は風炉、左羽は炉に用い、双羽は
炉・風炉兼用で真の炭手前に用いられる。
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