「教えて茶道」Vol,149

皆様、桜の季節、花見はいかがされたでしょうか?
私は京都の友人の案内で、加茂川沿い、高野川沿い、ここも人出は多いでしたが、
ここを縄張りに住む友人ですから、人気のない穴場をのんびりと歩き、さくら、
さくらの風情を楽しみ、そして有名な哲学の道、ここは、もう銀座、銀座(古い
表現でお許しを)のように人、人、人でごった返しておりました。
法然院前の道も混んでおりましたが、メーンではないのでまあまあで、その近く
に椿で有名は霊鑑寺が春の特別公開をしておりました。
門を入れば、小さい庭にたくさんの種類の椿が今を盛りに咲いておりました。
天然記念物の「日光椿」を始めまあ、みごとで、どれもかわいいし、きれいし、
感嘆の声を上げて堪能いたしました。
茶室では蕾の静かな趣のものを使用しますが、華やかな異なった美を発見した思
いで、たっぶりと楽しみました。


<茶室と露地>蹲踞(つくばい)
蹲踞は手水鉢(ちょうずばち)に役石を配したもの。
この役石とは前石、湯桶石(ゆとういし)、手燭石(てしょくいし)などのこと。
この構成は、江戸時代初期に完成した。
手水鉢は利休も用いたが、まだつくばう形式ではなく、台の上に鉢をのせて立っ
たまま用いていた。織部の頃もまだ高く、寛永期になって現在のように低くつく
ばう形式となったとされている。
手水鉢の種類は、自然石のものに富士形、一文字形、釜形、貝形などがあり、ま
た四方仏(しほうぶつ)、梟形(ふくろうがた)など見立て物、五輪搭、石燈篭
などの利用物も好まれる。この蹲踞の後方には灯篭が据えられる例も多い。


<茶花>茶花の味わい
たとえば薄紅の梅の蕾がわずかな一枝、侘びた竹の花入れに入れられているを見
る時、自然の風景や早春の訪れが感じられ、心が洗われる思いがするものです。
季節を大切にする茶の湯では、茶花の役割は重要です。その季節の花を出きるだ
け手を加えないで入れるのが基本ですが、四季折々の自然の風景や移ろいを象徴
的に表現するのが特徴です。そのに、生け花とは違う茶花ならではの味わいが生
まれます。しかもそれは茶会の趣向や茶席の雰囲気と調和しなければならないの
で、花の選び方や入れ方に十分な心配りが求められています。

<国語の時間>  
「奥の手」とはどんな手か?次の三つの中から正しいものを選んでください。
@ 文字通り、奥に隠した手のこと。取っておきの技。テクニックのこと。
A もともとは左手のこと。意味は@と同じ。
B もともとは奥方(奥さん)の手のこと。

答えはA。
昔、左は右より大切にされた。心臓が左にあるからだという説もある。
実際、左大臣のほうが右大臣より上席だ。これと同じで、右手より左手が大切に
されたので大切な左手を出すことがを「奥の手」というようになった。