「教えて茶道」Vol,128

暑い夏が過ぎて、やれやれと思いきや、急な寒さの到来に驚かされますね。
奥美濃の山へ紅葉狩りに行ってきましたが、雪にあってびっくり。
初雪登山となりました。山の錦にのまにまに白い雪が彩色を加え、美しさ
は抜群でした。東屋でそれを見ながらお茶会、暖かい抹茶に甘いお菓子は
格別の味がしました。私だけかな?
野点篭セットは持ち運び便利なので私のお気に入りです。


<十一月の茶会の趣向と銘>
「銘」 初霜 小倉山(おぐらやま)村雨(むらさめ)霜夜(しもよ)
    初時雨(はつしぐれ)龍田川(たつたがわ)木枯(こがらし) 
    冬の雨 冬木立(ふゆこだち)峰の紅葉 鷹 山川 冬椿
    初冬:冬浅し 
    小春:小春日(こはるび)
    時雨:村時雨 松風時雨(まつかぜしぐれ)   
   
十一月の異名 霜月(しもづき)雪見月(ゆきみつき)雪待月

掛物  開門落葉多(もんをひらけば らくようおおし)
    壺中日月長(こちゅう じつげつながし)
    霜月照清池(そうげつ せいちをてらす)
    菊残猶有傲霜枝(きくのこりて なお しもにおごるのえだあり)
        
歌銘 心あてに折らばやおらん初霜の置きまどわせる白菊の花
    凡河内躬恒
   散るは浮き散らぬはしづむ紅葉のかげは高尾の山川の水
    松平不昧
趣向 名残の気分を一新し、開炉を迎えます。
   茶家で最も重視される口切りに招かれるのは茶人冥利につきる
   光栄とされます。
   風炉と炉をはっきりと区別する炭斗(すみとり)、香、香合
   花などを取り入れ、季節の移り変わりを味わいます。
   紅葉狩りの趣向でお茶を楽しむのもこの時季ならではの楽しみです。