「教えて茶道」Vol,122

私は今カナダ人の先生にお茶を習っています。勿論お茶は全部知ってお
ります、建前ではですが、英会話を習っている私の夢は、外国の方にお
茶を教えたいと言う野望(?)があります。だから英語でお茶を習いた
いと思ったのです。熱心に英語で説明してくださる時、先生は早口で、
知らない単語などがあると、先生はこんな事を言いたいのだろうと想像
力で貧しい私の英語力を補っております。
茶道と言えば、鍛錬に鍛錬を重ねるとか、形式ばった四角四面のものと
思われがちでますが、外国人だからでしょうか、また性格によるのか彼
はとても楽しい雰囲気で、何十万円の茶杓より、自分で作った茶杓の方
がよほど良いとか、これはこだわり過ぎだとかと、笑いを作って説明を
してくださいます。
凝り固まった考え方を改める良い機会だと思っております。


<茶碗の鑑賞>
銘と箱書
茶碗の銘には、人名や地名などの固有名詞を冠したものと、茶碗の姿や
景色などの全体の趣から付けられたものなどがあります。
所有者名からは、
「有楽井戸 うらくいど」「喜左衛門井戸 きざえもんいど」
伝来した寺名からは
「大徳寺呉器 だいとくじごき」「毘沙門堂 びしゃもんどう」
歌銘からは
「小井戸忘水 こいどわすれみず」「志野卯花墻 しのうのはながき」
等のように歌銘が多いのも特徴です。
銘は普通茶碗を入れる箱に書かれ、これを箱書付(略して箱書)と言います。
まれに、小色紙を蓋裏に張って書き付けとする場合もありますが、多く
は箱にじかに書かれます。
その銘の筆者が有名な茶人であるほど尊重されます。

<水屋の後始末>
花入の後始末
花入は、掛け物に次いで重要な道具の一つです。
材質別に、真(しん)、行(ぎょう)、草(そう)の三位の分け方と
それぞれの扱い方があります。
真は、胡銅(こどう)青磁(せいじ)染付(そめつけ)白磁(はくじ)
   祥瑞(しょんずい)。
行は、南蛮、無釉陶、楽焼、竹、瓢、籠、木工品などです。
使った花入れは水屋に引き、スノコの上に置いて、花入れの内外を
湯通しします。乾いたら柔らかな布巾もしくはティッシュで押さえ拭
きします。
竹、籠は、空拭きします。風通しの良い所でよく陰干しをしておきます。
陶磁の場合は一週間くらい陰干しが必要です。