涼しくなったり、暑さがぶり返したりとお天気さんもいろいろ趣向を凝ら
して、私達をあわてさせますね。
油断なさらないように、体にお気をつけてください。
先週は、ぶっ飛びはねシアトル旅行を読んでいただいてありがとうござい
ました。数人の読者の方から読後感のメールをいただき、嬉しく思ってお
ります。
いよいよ夏休みから脱出して心は残ったままですが、気を引き締めて勉強
いたしましょう。
<水屋の後始末>
釜の後始末
釜を扱う時、釜肌に直接手を触れないように気をつけます。水屋のすのこ
の釜据に釜を運び、蓋を取り、湯を汲んで釜肌にかけます。次に釜に水を
さし、再び釜肌にかけます。これを繰り返しながら水温を下げて、釜を洗
います。洗ってから布巾などで釜の両横を持って釜の湯をたらいにあけま
す。釜を伏せ、釜底に水をかけた後、切藁で底の汚れを落とします。さら
に水をかけて清め、釜底、肩、胴を押さえ拭きします。残った湯で蓋も洗
います。水気を拭き取り、火を始末した風炉あるいは炉にかけてしっかり
と乾かします。蓋はつまみの所がおかしくなるので、仰向けにはおかない
ようにします。
<茶碗の鑑賞>
口造り、胴、高台(こうだい)
茶碗には鑑賞すべき部分(名所)があり、まず、これを覚えることが大切
です。これらの中で、特に重要なのは、口造り、胴、高台の三つです。
口造りは、茶碗の形の仕上げどころで、美しさや品位を左右する部分です。
実用の価値としてはなにより口当たりのよいことが求められます。
胴は、茶碗の形を決定し、また、ロクロ目やうわぐすりの美しさを見せる
という重要な役割をもちます。茶碗を支える高台は茶碗の最終の仕上げど
ころで、鑑賞の要となります。茶碗を裏返すのは、そこの形状だけでなく
土の吟味や高台削りの技術などを見るためです。
↓口造り
\ ↓見込み /
\ /
\ /
\ 茶溜り / ←胴
\←ー→/
|ー| 高
高高 台
台台 脇
内
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